【6ステップ解説】採用データ活用とは?定着率・離職率を改善する方法と成功事例
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2026.03.04

はじめに
「良い人だったのに、なぜ辞めたのか。」
面接では高評価。
現場も納得。
それでも半年後に退職。
よくある話です。
そのとき、こんな言葉で終わっていませんか?
でも本当にそうでしょうか。
実は、辞めてしまう理由の多くは
偶然ではなく、見直せるポイントがあることが多いのです。
この記事では、「採用」と「入社後の様子」をつなげて考える方法を、できるだけシンプルに説明します。

結論:やることは6つだけ
難しい分析は必要ありません。
やることは、次の6つです。
- どんな人が活躍するかを決める
- 面接の評価を数字で残す
- 入社後の様子も数字で残す
- 半年後に見比べる
- 1つだけ改善する
- 次の採用に反映する
たったこれだけです。
STEP1 どんな人が活躍するかを決める
まず最初にやること。
「なんとなく良さそう」で採らないこと。
例えば営業職なら、
など、活躍する人の特徴を先に決めます。
具体的には、
を分解することです。
これがないと、面接は感覚になります。
STEP2 面接の評価を数字で残す
面接の評価は、
「雰囲気が良かった」
「なんとなく合いそう」
で終わらせてはいけません。
あとから振り返れないからです。
おすすめのやり方は、
の2つを行うことです。
■おすすめの5つの評価項目
どの職種でも使いやすい、基本の5項目です。
- 計画性・タスク管理能力
- 達成志向・チャレンジ性
- チームワーク・協調性
- リーダーシップ・共感力
- 論理思考・課題解決力
それぞれ、簡単に説明します。
① 計画性・タスク管理能力
約束を守れるか、仕事の順番を考えられるか
を見る項目です。
例:
② 達成志向・チャレンジ性
目標に向かってやり切れるか、難しいことにも挑戦できるか
を見る項目です。
例:
③ チームワーク・協調性
周りと協力できるか
を見る項目です。
例:
④ リーダーシップ・共感力
人をまとめる力、相手の気持ちを理解できるか
を見る項目です。
例:
役職がなくても大丈夫です。
小さな場面の経験でもOKです。
⑤ 論理思考・課題解決力
問題を整理して考えられるか
を見る項目です。
例:
■点数のつけ方
おすすめは5段階です。
1=不足
2=やや不足
3=普通
4=良い
5=とても良い
そして必ず、「項目 × 点数 × 理由」で残します。
例:
計画性:4
理由:3つの案件を同時進行し、全て期限内に完了
協調性:5
理由:対立していた2人の間に入り調整した
ここまで残しておけば、
入社後にも見直すことができ、定着にも生かすことができます。
なぜ項目を固定するのか
毎回バラバラの基準で見ると、
Aさんは「明るい」
Bさんは「真面目」
のような記録になります。
これでは比較できません。
同じ5項目で見ることで、
面接時→半年後
協調性4→協調性2
のように、ズレが分かります。
それが改善のヒントになります。
STEP3 入社後の様子も記録する
ここが抜けている会社が多いです。
最低限、半年に1回、
を同じように数字で残します。
難しい評価制度は不要です。
「5段階でどうか?」
これだけで十分です。
STEP4 半年後に見比べる
ここが一番大事です。
面接のときの評価と、半年後の評価を並べます。
例:
面接時→半年後
主体性:5→主体性:2
差があります。
なぜでしょう?
このように、数値をもとに原因を考えます。
ポイントは
「人を責めないこと。」
これは失敗ではなく、「確認結果」です。
STEP5 1つだけ改善する
結果を見て「改善しよう」と思った際、やりがちなのが、全部一気に変えること。
これでは何が良くなったか分かりません。
まずは、1つだけ変えること。
1つの改善が積み重ねとなり、どこが間違っていたのかが明確になります。
例:
今月は
「主体性を必ず具体例で聞く」
これだけで大丈夫です。
小さく変えて、様子を見る。
これが、成果につながるコツです。
STEP6 次の採用に反映する
改善点は必ず文章にします。
「気をつけよう」で終わらせないこと。
書いて、残して、共有する。
これで仕組みになります。
自社チェック
次のうち、いくつ当てはまりますか?
□ 合格理由を書いている
□ 面接の評価基準が決まっている
□ 半年後に振り返りをしている
□ 応募経路ごとの定着率を見ている
□ 離職理由を残している
0〜1個:感覚採用
2〜3個:改善途中
4個以上:仕組み化できている
仕組み化できている場合、次のステップは
項目を自社の大切にしていることに合わせ、カスタマイズしていくことです。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。
AIは必要?
なくても始められます。
ただし、人数が増えてくるとまとめるのが大変になります。
そのときに、
こういった補助として使うのは有効です。
でも最初にやることは、
照らし合わせる習慣を作ること。
これが先です。
離職は「お金の問題」でもある
早期離職1人あたり
採用費:100万円
教育費:50万円
機会損失:50万円
合計200万円ほどかかると言われています。
3人減れば600万円。
「仕方ない」で済ませるには、あまりにも大きな金額です。

まとめ
採用データを活用し、定着率を上げ、離職率を下げるために
やるべきことは、難しくありません。
これを続けるだけです。
派手な仕組みは不要です。
まずは,
合格理由を1行残すことから。
それだけでも、来年の採用は確実に変わります。
最後に
人事の仕事は、人を選別することではありません。
人が活躍できる構造をつくることです。
もし今、離職が発生しているなら、それは“誰かの問題”ではなく、“設計の問題”である可能性が高い。
人を責める組織は、疲弊します。
構造を改善する組織は、強くなります。
採用と定着をつなぐデータ活用術は、静かで地道な取り組みです。
派手さはありません。
しかし、続けた企業だけが気づきます。
「あの頃より、明らかにブレが減った」
「採用の失敗が減った」
「現場の納得感が高まった」
変化は劇的ではなく、累積的に効きます。
今日からできることは小さい。
合格理由を一行残す。
半年後に必ず照合する。
その習慣が、組織の未来を設計します。
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