【後編】オンライン面接の正しい手法を知っていますか?
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2021.06.05
前回に引き続き、採用におけるオンライン面接に関して記載していきます。
前回の内容を見たい方はこちらから
オンライン面接では、採用担当者・求職者ともに対面とは異なる部分で課題を感じられているケースが多々あります。
今回はその課題に対する解決手段を記載していきます。
採用担当者が感じるオンライン面接でのよくある課題。
採用担当者が感じられるオンライン面接でよくある課題としてあげられるのが、
「求職者の想いや考えが把握しづらい」
「オンラインでは手ごたえがない」
「自社の魅力が上手く伝わらない」
「求職者の温度感がわからない」
「面接後の絞り込み(合否決定)が難しい」
などです。
実はこのような問題点や課題点は、大きく2つの要因に分けることができます。
①「会話のやりづらさ・コミュニケーションの取りづらさ」
「会話が重なる」「会話が減る」といった内容です。
②「相互理解の難しさ」
「相手のことを理解しづらい」「自分のことを理解してもらえているかわからない」といった内容です。
この2つの課題の要因を深堀していくことこそが、解決策に繋がるという訳です。
オンラインでは、なぜ「会話しづらい」「相互理解が難しい」が起きるのか。
「会話しづらい」「相互理解が難しい」の2つの問題は大きく分けて、この2つの原因があります。
①「非言語的な手がかりの減少」
少し分かりづらい表現ですが、いわゆる「言葉以外の情報」に制限があるという事です。
例えば、ジェスチャー・アイコンタクト・衣服・表情・香り・震えなどなど、こういった情報がオンラインになると画面上から確認できる部分のみになってしまうという事です。
そういった言葉以外の情報が制限されることにより、相互理解の難易度が高まります。
②「技術的な問題」
そもそもコミュニケーションというものは、コンマ数秒のタイムラグが発生することでも、テンポが悪くなり、会話が重なったり、会話が減ったりすると言われております。
ネット環境の問題で、「画面が止まる」「音声に時差がある」などといったこともありますが、そうでなくてもコンマ数秒のタイムラグが物理的に発生し、無意識に会話がやりづらくなっているという現象が起こっているということです。
5Gの世界観になるとよりこのラグも減少されるのかもしれませんが、現状ではこの技術的な問題が会話の衝突や会話の減少を生み出している原因という事です。
オンライン面接の課題における対策。
「会話のやりづらさ」「相互理解の難しさ」「非言語手掛かりの減少」これらを解決する手段が「面接の構造化」です。
面接をマニュアル化してしまうということです。
面接の流れを決め、全ての人に対し決まった質問をし、決まった進め方で、決まった評価をする、というイメージです。
面接の構造化は、オンライン面談が普及する前からも注目されていましたが、これが改めてオンライン面接ではかなりの効力を発揮するということが分かっております。
面接の構造化/非構造化。
面接の構造化は様々な効果がありますが、デメリットもあるのが事実です。
極端な構造化を行ってしまうとリアル面談時には
・機械的に見えてしまう。
・不自然に感じてしまう。
・テストされている感覚になる。
などというマイナスイメージを与えてしまうということがあります。
しかし、オンラインではコンマ数秒のタイムラグや非言語情報の制限によって、そもそも対面のような会話が物理的に出来ません。
つまり、その中で双方の理解力を高めるためには、フリートークで進めるより決められた手順で進める方が自然体で進められるという事です。
ポイントとしては、オンライン面接では「会話」をするのではなく、双方が「プレゼン」をするというイメージです。
質問にボリュームを持たして投げかけ、相手が話し終えるまで我慢して聞き続ける。
反対に説明する予定のものは、事前に資料として準備をしておき、可視化した状態で進めて、最後にまとめて質問を確認する。
オンラインでは、こういったコミュニケーションが最適です。
キャッチボールの回数が減ってしまうことを改善するのではなく、キャッチボールの少ない会話を前提として進めるということです。
そうすることで会話の衝突や違和感は減り、双方のストレスが減り、魅力を伝えやすく、そして魅力を感じやすくなります。
最後に
実はオンライン面接では、「対面面接より審査が厳しくなる傾向にある」ということや「外交的な人より内向的な人の評価が高くなる傾向にある」といった検証結果もあります。
そういった部分でより深く知りたいという方や面接の構造化の具体的な手法をしたりたいという方は、是非お問い合わせ頂ければと思います。
是非別の記事もご覧頂ければ幸いです。
今後とも何卒宜しくお願い致します。
株式会社Dots