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採用面接をデザインする(1/2)

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2021.09.03

皆さん、採用の面接ではどのような質問をされていますか?

志望動機?実績?新卒であれば最近巷に聞くガクチカ?
(※ガクチカ:「学生時代に力を入れたこと」を略した若者言葉であり、就活用語)

質問の回答に対して明確な評価基準を作らずに、なんとなく聞いてしまってはいませんか?

 

近年、SNSやブログ、就活アドバイザーの登場により、情報が簡単に手に入るようになった結果、求職者達は新卒も含めてかなりの就活ノウハウを持っています。

 

ある程度予測できる質問に対しては答えられるような準備をしており、そしてそれは世の中の大半の企業が考える欲しい人物像(主体性のある/コミュニケーション能力が高い)に沿った回答になっています。

実際にこんな声もお聞きしたことがあります。

―――

採用担当A「あの子、答えは完璧だったんですけど、なんかしっくり来なかったんですよね~」

事業部長B「俺もそう思った。明るくハキハキして、しっかり結論から言えてるし何も問題がないような感じなんだけど、なんか慣れすぎてるというか、答えることが決まってるような・・・」

採用担当A「部長もですか・・・ですよねぇ。」

―――

 

なぜこんなことが起こったのでしょうか?

答えは2つ

  • 明確な評価基準を設定していないから
  • ありきたりな質問しかしていないから

明確な評価基準を設定せずにどこの企業も聞くようなことを聞いていては、準備している求職者からすると満点を出すことは容易です。それでは優秀な方かを見極めることなどできません。(準備ができているので優秀!ということもあるかも知れませんが、企業とのマッチ度はわかりません。)

 

ではまず、①から見ていきましょう。

明確な評価基準とは即ち、自社に入社した後に活躍できる人材かどうかを見定める基準のことです。ここでは所謂「主体性のある」や「コミュニケーション能力のある」などといったフワッとしたイメージではなく、かなり細分化しなければなりません。自社の仕事と適正を鑑みて、「こんな状況でこんな答えを出してこられる人」「◯◯な状況に陥った時に△な行動が取れる人」は自社での適正が高い!というように具体例を出してください。

 

出し方は簡単です。自社の優秀な成績をおさめられている方の行動と考え方を元に

◯には△!□には☆といった仕事や課題、問題などに対しての明確に言語化します。

その言語化したものこそ、活躍できるかどうかの基準となります。

 

次に②の回答をいたします。
①で出してきた基準に対しての答えを導き出せるような質問を作ります。
具体的には「◯◯さんはこのような状況の際、どのような行動をとりますか?」

回答→「――をします」→「それはどうして?」

回答→「なぜなら△△だからです!」「それはどのような想いで?」
というようになぜを繰り返す深掘り質問をします。
ここでは尋問のような、なぜ?ではなく、笑顔で本当に相手に興味があるという意思表示をしながら聞くようにしてください。

 

そして根底の想いの部分や思想の部分を聞き出し、準備されていた表面上の回答の奥を見出します。その答えが自社の優秀な社員と合致していたり、今後必要な人事の考え方や能力を満たしたりしている場合に評価をする、というところまで踏み込めれば面接の精度はグッとあがります!

 

是非トライしてみてください!

それでは次回、変わってるいけど効果的!変わり種面接質問集を書いていきます!

今後ともよろしくお願いいたします。