【中小企業×採用】「仕事に密着!〇〇職の一日をご紹介します!」の書き方
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2024.03.28
採用広報活動の1つとして、募集している職種について、「1日の動き」を伝えるようなコンテンツ(ブログやインタビューなど)を書いた経験はありませんでしょうか?
経験が無かったとしても、他社の採用サイトなどで下記のようなコンテンツを目にしたことはあるのではないでしょうか。
求職者にとって入社後に自分がどのような1日を過ごすのかということは、転職活動や就職活動を行う上で、すごく参考になる情報です。特に自分自身が担当したい職種に該当するメンバーや同僚の動きを知るだけでも、入社意欲が向上することは間違いないでしょう。
採用広報活動において、募集職種の1日の動きをコンテンツにして発信することは非常に大切なことです。
今回はその理由やより効果的な書き方についてお伝えいたします。
「1日の動きを紹介」が重要な理由
情報化社会によって採用活動は「情報発信」が重要!
情報化社会となった今、転職活動や就職活動において、求職者はオンライン上で様々な企業情報を調べられるようになりました。おそらく、求人票のみを見ただけで応募する人はほとんどいないのではないでしょうか。
多くの人が、求人票・企業HP・企業採用ページ・オウンドメディア・SNSなど、様々な情報から情報をキャッチアップした上で応募を行っているはずです。
例えば、エンジニアやクリエイティブ職の求職者、約200名を対象に、「どのような情報開示の仕方だと不安を感じるか」というようなアンケートを実施してみた結果が下記となります。
ホームページや採用ページを筆頭に数多くのシーンで、多くの求職者が不安を感じていることがわかると思います。
採用活動において、企業が発信する情報は、企業が思っている以上に求職者にとっては重要であるというわけです。
そしてこれは対象としているエンジニアやクリエイティブ職だけではなく、他の職種でも同様の傾向が出ています。
気になる方は是非下記コンテンツをご確認ください。
【参考】市場調査コンテンツ
採用を成功させるには、いつ何を発信すればいいの!?
◆エンジニア・デザイナー・クリエイティブ職
◆営業・マーケティング・コンサルティング職
◆事務・総務・経理・財務・人事・労務職https://dot-dot.jp/whitepaper/7015/
採用活動時の情報発信で不安を払拭するには!
企業が発信する情報は、求職者にとっては非常に重要な内容であるということはご認識いただいたかと思います。
では一体、求職者の不安を払拭させるために企業としてどのような情報や発信方法に気を付けるべきなのでしょうか。
上記のアンケートに追加して、「企業が発信する情報で不安を感じた際、どういった情報があれば転職時の不安が解消されるか」といった内容も聞いてみました。
・ホームページや採用ページの情報が充実しているか
・一日の業務スケジュールはどうなっているのか
・福利厚生や仕事の内容はどうか
・実際の労働時間はどうなのか
などが上位にランクインしています。
もちろんどれも重要なことですが、今回はその中でも「一日のスケジュール」に関して触れていきたいと思います。
「仕事内容」ではなく、「1日」をイメージさせる!
求職者が知りたいことは「その日」の自分!
求職者目線に立った時に、知りたい情報は
「その日どのような業務をするのか」
ではなく
「その日どのような1日を過ごすのか」
です。
入社をし、ある程度自走した際の自分は、「どのような1日を過ごしているのだろうか」ということをイメージさせる必要があります。
「どのような1日」というのは、例えば
・朝はどのような生活を送っているのか
・出勤後は何をしているのか
・どこでどんなランチを食べているのか
・午後は誰とどのような仕事をしているのか
・退勤後は何をしているのか
・寝る前は何を考えているのか
などです。
もちろん勤務中にどのような仕事をしているのかということも重要ですが、それは自分の1日をイメージするための材料の1つでしかありません。
ワークアズライフという言葉が広まってきている昨今において、「どんな1日なのか」ということが重要であるというわけです。
求職者が知りたいことは「事柄」ではなく「景色」!
求職者に「どんな1日なのか」を伝えるには、景色を想像(イメージ)させることが極めて重要です。
例えば、下記A・Bの2つの文章を見て、どちらの方が景色を想像することができるでしょうか?
A:「午前9:00に出勤」
B:「駅から徒歩5分の事務所までの道のりは、コンビニと薬局があります。今日もコンビニでホットコーヒーを買い、なんとか午前9:00に勤怠ボタンに間に合う!」
A:「午後11:00-12:00、商談」
B:「午後11:00からは大事な商談があるため、15分前からイメージトレーニングをし、万全の状態・程よい緊張感で商談に臨みます。」
A:「18:00に退勤」
B:「18:00の退勤後はジムに直行!20:00の晩御飯の時にはおなかはペコペコです。ジムでシャワーも浴びてきたので、あとはyoutubeでも見て寝るだけ!」
おそらく多くの方が、どのケースでもBの記事を読むときは、その時の景色・風景・気持ちなどを想像していたと思います。
求職者が本当に知りたいことは、単なる1日のスケジュールではなく、その日1日自分自身がどのような気持ちで何を行い、どのような生活を送っているのかというわけです。
「景色・風景・気持ち」を文章で伝えるコツ!
景色・風景・気持ちを表現する文章を書くためのコツを5つにまとめてみました。
是非参考にしてみてください。
①五感を活用する
景色や風景を描写する際には、視覚だけでなく、聴覚、触覚、嗅覚、味覚も活用しましょう。例えば、風景について書く場合、「爽やかな風が頬を撫でる」「花の香りが漂う」「遠くから鳥のさえずりが聞こえる」など、五感を使って具体的に描写します。
②具体的な描写
抽象的な表現ではなく、具体的で詳細な描写を心がけましょう。
例えば、「立ち並ぶビル」ではなく、「背の高いビルが青空にそびえ立ち、地面には昨日の水たまりが残っている」といった具体的な描写が景色をよりリアルに表現します。
③感情や心情を反映させる
景色や風景が読者の心情や感情にどのように影響を与えるかを表現することも重要です。
例えば、「帰宅途中で夕日を眺めると、心が穏やかになり、日々の疲れが癒される」といった風景と感情の関連性を示す表現が効果的です。
④比喩や象徴を利用する
比喩や象徴を使って、風景や気持ちをより深く表現することができます。
例えば、「空が深い青色に染まり、太陽はまるで黄金の玉座に輝いているようだ」「心の奥底には静かな湖が広がり、その表面には思い出の波紋が広がる」といった表現のイメージです。
⑤読者の想像力を刺激する
具体的な描写や感情の表現を通じて、読者の想像力を刺激することが重要です。
詳細な描写を通じて、読者が自らその風景や気持ちを想像し、共感することができるようにしましょう。
こういったテクニックを意識しながら、景色・風景・気持ちが伝わるような「将来の自分のその日」を書いてみてください。採用広報コンテンツを充実させるには、並行して社内環境や仕組みの改善も必要不可欠です。
採用活動という枠組みだけではなく、「より良い会社にするために」という点で考えてみてもいいのではないでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
また他の記事もご覧いただければ幸いです。