【中小企業×採用】意外と知らない!?インターンシップについて(1)
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2023.09.08
採用活動を行う上で年々重要になってきているインターンシップ。みなさんの企業ではインターンシップの募集を行っていますでしょうか?
年々重要視されてきているとはいえ、企業間でも学生間でも、知識や理解に差があるように感じます。
今回はこのインターンシップについて解説していきたいと思います。
そもそもインターンシップとは?
インターンシップとは、在学中の学生を対象とした「就業体験」のことです。専攻分野を活かしたり将来のキャリアに結び付けたりするために、主に大学生や大学院生が行う実践的な就業体験を指します。「インターン」や「学生インターン」と呼ばれることも多いです。
昨今の就職市場の変化に伴い、大学教育に求めることも変化しています。
現在の就職市場では、以前に比べて企業が求める人材は多様化していますが、実務経験や仕事に対する高い意識を身につけている学生への需要は当然高まりつつあります。そんな背景もあり、以前は「知識をつけることが目的」とされていた大学教育ですが、現在では「実践で活かせる能力を身につける」ことを求められるようになりました。
このようなことから、学生が就職活動を有利するために活用されはじめたと同時に、企業側としても優秀な人材を採用するための手法としてインターン募集が活用されはじめました。
Dotsブログ 「現役学生の考える就職活動」 https://dot-dot.jp/blog/872/
インターンシップの種類
インターンシップにはいくつかの種類があるので紹介します。
・1Dayインターンシップ
実際に働くというよりは、業界のこと・企業のこと・業務内容などを説明したり、働いている社員の紹介や社内の雰囲気を伝えることができる、いわゆる会社説明会をより深く掘り下げたような場です。
大企業を中心に、夏休みや春休みなどの期間に実施している企業が多いです。
・プロジェクト型インターンシップ
企業が学生に対してある課題を出し、通常数日~1週間程度の決められた期間にチームで解決方法を考えるというインターンシップです。
・長期インターンシップ
長期インターンシップは、先に紹介した短期のインターンシップとは違い、数か月から数年間かけて実際の業務を社員と共に行うインターンシップです。企業の一員として実務を行うので、責任感や緊張感が伴うだけでなく、実務レベルのスキルが身につくので、やる気次第では即戦力人材となることも可能です。
長期インターンシップは、近年ベンチャー企業やスタートアップ企業を中心に取り入れる企業が増えてきています。
また長期インターンシップは給与が発生する場合がほとんどです。
・授業科目型インターンシップ
大学など、教育課程の一環として位置付けられるインターンシップです。現場実習などの授業科目として取り扱われるため、参加学生には単位が付与される先述したものとは少し異なるインターンシップです。
インターンシップとアルバイトの違い
先ほど「長期インターンシップでは給与が発生する場合がほとんど」とお伝えしたのですが、その場合、アルバイトとの違いは何なのかという疑問が出て来るかもしれません。
違いは大きく2つです。
「インターンシップにも給与が発生するなら、アルバイトとの違いはないのでは?」と思うかもしれません。アルバイトは労働力を募集します。必要な業務をスムーズに行ってもらい、その対価として賃金が発生するかたちです。
一方インターンシップはあくまでも職業体験であり、企業の一員として共に働くことでスキルアップすることを目的としています。マニュアル通りの作業をしてもらうアルバイトとは違い、社員と同様の目的意識や責任感を求め、自分で考えて主体的に行動することが必要になります。社員と同じように働いていただくその対価として賃金が支払うのです。
実践的なスキルを身につけながら給料もでるので、将来を見据えて行動する学生にとっては大きなメリットになるといえます。
アルバイトを募集する場合は、学生ももちろんですが老若男女幅広い人を対象にできるだけまとまった時間、多くの日数を勤務できる人を優先しますよね?
それに対して、インターンシップは学生のみの募集です。なので、授業が少ない曜日に出勤日が偏ったり、場合によっては一日の出勤時間も最低限のようになったりすることもあります。要するにインターンシップは学業(部活動やサークル含む)優先です。
もちろん業務内容やコスト面を総合的に見て一週間の最低勤務日数や一日の最低勤務時間を定めたりすることはあります。(実際に弊社のインターンシップでも定めています。ただ、前提として学業優先です。)
また、学生にとっては学業とインターンシップの両立をすることでタイムマネジメントも学べるでしょう。
インターンシップを募集するメリット
インターンシップのメリットというと、参加する学生側のメリットに目が行きがちですが、企業側にもメリットがあります。それは一言で言うと「優秀な人材を確保できる可能性が上がる」ことなのですが、具体的には以下のようなメリットです。
人材の発掘とコスト削減
近年では、大学1年生からインターンシップに参加希望の学生もいることから、かなり早い段階で若手人材との接点を持つことができるようになってきています。
採用活動は、非常に多くのお金・人・時間をつかいます。しかしインターンシップを上手く取り入れることで自社に必要な人材をある程度絞り込むことができるので、結果的にコスト削減につながることもメリットと言えるでしょう。
採用ミスマッチを防げる
インターンシップで実際の業務を体験してもらうことで、職場の環境や社内の雰囲気、仕事の進め方などをしっかりと理解してもらうことができます。そして双方納得の上での入社となるので、ミスマッチに繋がる可能性が格段と減り、早期の離職防止につながります。
新たな価値観に刺激を受けることができる
プロジェクト型インターンシップでは課題解決のための斬新なアイデアが出てくるかもしれませんし、長期のインターンシップでは、一緒に働く時間が多いので日々新たな価値観と触れ合うことになるかもしれません。こういった新たな価値観は自社の成長に必須です。
提供するサービスはもちろんですが、今後の採用活動にも活かすことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
労働人口の低下に伴い採用競争が激化している昨今、インターンシップは企業にも学生にもメリットがあります。まだ取り入れていない企業は一度検討されてみてはいかがでしょうか?
また、「興味がわいたがどうすればいいかわからない」という企業様もいらっしゃるかと思います。
次回、インターンシップを募集するにあたり必要なアクションを更新しますので、是非参考になさってください。