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採用ミスマッチを防ぐ!中小企業のための映像活用術7選【辞退・離職を減らす採用手法】

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2025.12.10

2024年3月7日 

「せっかく採用したのに、すぐ辞めてしまった…」
「面接までは進むのに、辞退が続いてしまう」
「教育に時間をかけても、なかなか活躍してくれない」

そんな“採用のその後”に悩む中小企業は少なくありません。

背景には、「人手不足」や「人材の質」といった表面的な課題だけでなく、企業と求職者の間にある“情報ギャップ”が大きく影響しているケースが増えています。

実際、求職者の67%が「入社前と実態にギャップがあった」と感じており、企業側も84%が「期待とのズレを感じた」と回答(自社調査)。
求人票や面接だけでは伝えきれない“働くリアル”こそが、ミスマッチの大きな原因になっているのです。

そこで今注目されているのが、「映像」を使った情報開示です。
社内の空気感、働き方、人間関係――文字では伝わらないリアルな情報を届けることで、内定辞退・早期離職を防ぎ、採用の質を高める手法として注目されています。

本記事では、中小企業でも簡単に実践できる「映像活用術」を7つ厳選してご紹介します。
採用ミスマッチを防ぎ、定着率を上げるためのヒントを、具体的かつ実践的にお届けします。

採用成功はゴールじゃない ― よくある中小企業の悩み

やっと採用した人材が、数ヶ月で「思っていた会社と違った」と辞めてしまう――
そんな経験、ありませんか?

また、書類選考を通過しても、面接前や内定後に辞退されることが続き、採用コストばかりが膨らんでしまう
さらに、時間も手間もかけて教育したにもかかわらず、思うような成果を上げてくれないこともあります。

こうした状況では、本人が「期待と違った」「思っていた仕事と違った」と感じている可能性も十分にあります。

これらの悩みは、決して珍しいものではありません。
人材不足や母集団形成の難しさに加え、「せっかく採った人が定着しない」「活躍しない」といった問題は、今や多くの中小企業が直面する共通課題です。

そしてその背景には、「人がいない」「スキルが足りない」といった表面的な理由だけでなく、企業と求職者の間にある“情報の伝え方”のズレが関係しているケースも少なくありません。

なぜ採用ミスマッチは起きてしまうのか?

採用活動を丁寧に進めたはずなのに、「思っていた会社と違った」と辞められてしまう。
それは、スキル不足や性格の不一致といった問題だけではなく、情報の“すれ違い”が原因になっているケースが多くあります。

企業と求職者の“情報ギャップ”が原因

中小企業では、大手企業のように採用広報に多くのコストや人員を割くのが難しいのが現実です。
そのため、求人票や面接で伝えられる内容は、どうしても仕事内容や給与などの「表面的な条件」に偏りがちになります。

一方、求職者は「どんな人と働くのか」「自分に合った社風か」「将来的に成長できそうか」など、“雰囲気や文化”に対する期待や不安を抱きながら応募してきます。

しかし、応募〜入社までの間に、本当に知りたかったことが伝わらないまま入社してしまうケースは少なくありません。

このように、
企業が出している情報
求職者が本当に知りたい情報には、
ズレが生じやすいのです。

この“情報ギャップ”こそが、採用ミスマッチの根本的な原因のひとつです。

実際、当社が若手求職者を対象に行った調査では、「最も知りたかった情報」と「実際に聞けた情報」に大きなギャップがあることが明らかになりました。

特にズレが起きやすいポイントとは?

求職者が知りたいのに、企業がうまく伝えきれていない情報は、以下のようなものです。

  • 給与・賞与・昇給の仕組みが不明確
     → 「月給〇万円〜」など曖昧な記載だけでは、実態がわからず後悔の原因に。
  • 残業や休日出勤の実態が見えない
     → 忙しい時期と閑散期の違い、実際の残業時間などが伝わらず、ギャップを感じやすい。
  • 社内の人間関係や雰囲気
     → 「良い社風です」と言われても、実際のコミュニケーションの様子までは分からない。
  • 教育体制やサポートの実情
     → 「研修あり」と書いていても、内容やフォロー体制が見えないと不安が残る。
  • 将来のキャリアパスや成長イメージ
     → 「この会社で成長できるか?」という視点で、入社後のモチベーションが左右される。
  • 課題や弱みを伏せている
     → 強みだけを見せ、課題を隠していると、入社後の失望につながることも。

これらはすべて、求人票や短い面接だけでは伝えにくい“リアルな内部情報”です。
けれど、求職者にとっては「本当に知っておきたい大切な情報」なのです。

採用ミスマッチを防ぐ鍵は“情報の透明性”

企業の“リアル”をどこまで伝えられるかがカギ

採用ミスマッチの多くは、「伝えていなかったこと」によって起こります。
中小企業においては、大手のようにブランディングや広報に力を入れる余裕がなく、ありのままの職場や人間関係、文化を伝えきれていないケースがほとんどです。

実際に、私たちの調査では求職者の67%、企業の84%が「ミスマッチを感じた」と回答しており、このギャップはごく一部のケースではなく、業界全体に広がる共通課題であることが分かっています。

求職者は、入社後の働き方や職場の雰囲気、キャリアの可能性を知りたいと思っています。
にもかかわらず、伝えられるのは「待遇条件」や「会社の強み」ばかりで、実際の現場の姿や空気感は伝わらないのが現状です。

本当に知りたいのは“良いこと”だけじゃない

採用活動ではつい、「強み」や「アピールポイント」ばかりを見せたくなります。
けれど、求職者が本当に信頼できると感じるのは、“課題”や“まだ改善途中の部分”も率直に開示してくれる企業です。

たとえば――

  • 「今は残業が多めですが、改善に向けた取り組みを始めています」
  • 「評価制度がまだ曖昧なので、社員の声を取り入れて見直し中です」

こうした情報は、むしろ企業への安心感や共感を生みます。

「リアルな情報=ネガティブ」ではありません。
大切なのは、「事実を誠実に伝えること」。
この透明性が、採用後のズレや早期離職を防ぎ、「この会社でなら長く働けそう」という納得感へとつながります。

映像で“働くリアル”を伝える — 7つの活用術

映像なら「言葉では伝えきれないリアル」が伝わる

求人票や面接だけでは限界のある情報――
たとえば、職場の雰囲気や社員の関係性、業務の進め方などは、文字では伝わりづらいものです。

その点、映像には「空気感」や「臨場感」をダイレクトに伝える力があります。
人の表情や声のトーン、オフィスの様子を映すことで、「この会社なら安心して働けそう」と感じてもらえる材料になるのです。

また、テキストよりも記憶に残りやすく、候補者の志望度にも影響を与えるため、選考辞退や早期離職の防止にも効果が期待できます。

中小企業でもすぐ実践できる!映像活用の7つのポイント

以下の7つの切り口を意識すれば、「働くリアル」がぐっと伝わりやすくなります。

① 職場の空気感を映す
朝礼や休憩時間、終業後の雰囲気など、日常の一コマをそのまま映すだけで“社風”が伝わる。

② 実際の働き方を見せる
業務の流れや作業風景、残業や繁忙期の様子などを紹介。

③ 社員のリアルな声を届ける
若手や上司のインタビューを通じて、職場の人間関係や成長の実感を伝える。

④ 評価・報酬制度の中身を語る
どう評価され、昇給・昇格していくのか。言葉だけでなく、ストーリーや例を交えると◎。

⑤ キャリアパスのイメージを見せる
実際にステップアップした社員の経験談などがあると、説得力が増す。

⑥ 改善中の課題も開示する
隠さず伝えることで、企業の誠実さ・伸びしろが伝わる。

⑦ 入社前の不安を払拭する内容にする
「先輩がどんなフォローをしてくれるか」「実際どう働いているか」が分かれば、不安が軽減される。

これらのポイントは、特別な機材や編集スキルがなくても実践可能です。
スマホやPCでの撮影、スライドにナレーションを添えるだけでも、十分に“リアル”は伝えられます。

映像活用のメリットとは?企業・求職者双方にとって

映像によって「職場のリアル」が事前に伝わることで、採用プロセスの“無駄”を大きく減らすことができます。

たとえば、書類選考を通過した応募者に事前に映像を共有しておけば――

  • 「なんとなく不安」「雰囲気が合わなそう」と感じた人は面接前に辞退
  • 映像を見て納得した人だけが面接に進むため、選考の質が向上
  • 最終面接や内定直前での辞退リスクが激減
  • 「この会社に入りたい」という意思が固まった人とだけやり取りできる

結果的に、

  • 面接回数の削減
  • 採用担当者の工数削減
  • 内定辞退・早期離職リスクの軽減

といった、中小企業にとって非常に大きなメリットにつながります。

また、求職者側にとっても、「入社前に社内の様子が見える」「人間関係のイメージがつく」など、安心して応募・入社できる材料となります。

映像制作は簡単!今日から始める3ステップ

「映像活用」と聞くと、「撮影が難しそう」「編集スキルがないと無理では?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、採用に必要なのは完璧なプロモーション映像ではなく、“リアル”が伝わる素材です。

中小企業でも、以下の3ステップで簡単にスタートできます。

ステップ1:伝えたい情報をスライドにまとめる
報酬・働き方・休暇・キャリアパス・社内の雰囲気などを整理し、簡単なスライドに落とし込みます。

ステップ2:オンライン会議ツールで録画
社長や人事担当者がスライドを説明しながら話すだけでOK。
ZoomやGoogle Meetの録画機能で、誰でも簡単に収録可能です。

ステップ3:動画リンクを応募者に共有
YouTubeの限定公開、Google Drive、Dropboxなどを使えば、応募者にだけ動画を見せることができます。

たったこれだけ。
スマホでもパソコンでもOK。
重要なのは“かっこよさ”ではなく、誠実に、リアルな情報を伝えることです。

よくある質問(FAQ)

Q1:映像はどのタイミングで送るのがベスト?
A:書類選考通過後〜1次面接前がおすすめです。
この段階で映像を見ることで、志望度の低い候補者は辞退し、本気度の高い方だけが選考に進みやすくなります。

Q2:誰が出演すればよい?
A:初回は社長や人事担当者で十分です。
若手社員や現場スタッフの声があると、さらにリアルな印象を伝えられます。

Q3:映像の長さはどのくらいが理想?
A:10〜15分程度が目安です。
長すぎると集中力が続かないため、要点ごとに分割するのもおすすめです。

Q4:編集は必要?スマホで撮ってもいい?
A:編集は不要です。
むしろ、飾らない映像のほうが「リアルさ」と「信頼感」を伝えやすく、応募者に好印象です。

Q5:社員の出演が難しい場合は?
A:スライド+ナレーションでも問題ありません。
職場の風景や日常の様子を映すだけでも、雰囲気は十分に伝わります。

まとめ — 採用ミスマッチを防ぎ、定着率を上げる「透明な採用設計」を始めよう

中小企業の採用は、単に応募者を集めるだけでは成功とはいえません。
大切なのは、採用した人が定着し、活躍し続けられるかどうか。

その実現には、「入社前のリアルな理解」と「情報の透明性」が欠かせません。

求人票や面接だけでは伝えきれない、
職場の空気感・働き方・人間関係――それらを映像で“見せる”ことで、求職者とのギャップを埋め、ミスマッチを防ぐことができます。

また、強みだけでなく、課題や改善途中の部分も率直に伝えることで、信頼感を得られ、応募者の納得度も高まります。

まずは、小さな一歩から始めてみませんか?

  • 簡単なスライドを作成し、
  • 社長や人事が語る10分の映像を撮り、
  • 限定公開で応募者に共有する。

たったそれだけで、「入社後の後悔」や「早期離職」といった大きなリスクを避けられる可能性があります。採用は“始まり”です。
「採用する」から「共に働き続ける」への転換――
その第一歩として、“透明な採用”を設計する取り組みを、今こそ始めてみてください。

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