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【中小企業×採用】最近よく聞く「カジュアル面談」とは?

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2023.08.01

 求人媒体の広告や宣伝、求職者からの声などで「カジュアル面談」という言葉を見聞きすることが増えたのではないでしょうか。

 本日は中小企業の採用活動において、選考フローに取り入れる企業が増えているカジュアル面談についてご紹介します。

採用活動における面接とカジュアル面談の違い

 採用活動をする際必ずといっていいほど行う面接は「選考の場」であり、合否を出すためのものです。一方面談は、求職者と企業双方の「情報交換の場」であり、合否を出す場ではありません。

もう少し具体的にお伝えします。

  • 面接

 求職者に対し、自社求めている人材なのかどうかを見極めるための質問を投げかけ、採用するか否かを判断するための場。合否を決める側(=企業)と決められる側(=求職者)というポジションでお互いに緊張感も生まれ、会話としても「質問する」、「回答する」という一方的なコミュニケーションになりがちです。

  • カジュアル面談

 面談は、企業と求職者が双方の理解を深めるための場あり、合否を出す場ではなく、面接の前段階に設定するのが一般的です。双方の理解を深める場なので、一問一答形式ではなく、雑談をするようなリラックスした雰囲気で進むのも特徴です。

カジュアル面談の目的

 先ほどお伝えしたように、カジュアル面談とは、選考の前に求職者と企業がカジュアルに話をし、お互いの知りたい情報を交換し理解を深める場です。

カルチャーマッチした人材と出会う

 「いい人材が応募してくれた!」と思ったら選考辞退…、「やっと採用ができた!」と思ったら早期退職…。採用活動を行っていると、そんな経験もあるのではないでしょうか?

入社前に会社のことを理解してもらうことは、選考辞退やミスマッチによる早期離職を防ぐためにも非常に重要です。

 求人広告やコーポレートサイトで細かく情報を記載していたとしても、文章から会社の方針や雰囲気などを伝えることにはやはり限界があります。最近は、文章のみならずSNSや自社の採用サイトにて、動画や写真などで会社の内部を見せる手法も増えてはいるものの、ミスマッチを防ぐためには、やはり双方でコミュニケーションが取れるカジュアル面談が適していると言えます。カジュアル面談で、企業と求職者お互いの方向性や相性を確認できるので、カルチャーマッチした人材と出会いやすくなります。

転職潜在層へのアピール

 近年労働人口が減少しており、採用市場は売り手市場となっています。

 少し前までは企業が人材を選べる立場だったのに対し、今は企業が求職者に選んでもらうような状況です。

 今までの採用活動というのは、既にに転職の意欲が固まった人材、すなわち転職顕在層が登録する媒体である、エージェントや求人広告に募集を出すという手法が主な採用手段でした。しかし昨今の売り手市場で、転職顕在層のみをターゲットにしているのでは企業間での競争が非常に激しいため、採用は難しくなる一方です。

そこで、まだ転職の意欲が固まっていない転職潜在層へのアプローチを行う企業が増えてきています。

 カジュアル面談は、転職潜在層を含め広くアプローチするのに非常に有効です。選考という堅い場ではなく、面談というカジュアルな場を設けることにより、より広く多くの人材との出会いが可能になります。

カジュアル面談を行うメリット

カジュアル面談を行うメリットとして、下記が挙げられます。

求職者の本音を聞きやすい

 面接は、「面接対応マニュアル」のような本が売られていたりSNSで情報交換がされたりして、ある程度想定された質問に対して事前に回答を準備してくる求職者がほとんどです。一方でカジュアル面談では、企業からの決まった質問などはなく、求職者も、本当に気になっていること・聞きたいことをカジュアルに質問することができます。

 ですので、書類や面接では見えてこなかった本音や人間性の部分を知ることができ、企業としては自社にマッチする人材なのかを確認できますし、求職者としても、入社前に抱えている不安を払拭し、実際に自分がその企業に入社して働くイメージを膨らませる機会になります。

自社のビジョンや価値観などを伝えやすい

 面接では、企業の魅力をアピールするというよりは、企業側から求職者に対する質問が主となります。一方カジュアル面談では、メリットでもお伝えしたように、ビジョンを軸に今後の事業の方向性や大切にしている価値観、社内環境など、面接とは異なる角度で自社のアピールをすることができます。

 求人票には書ききれなかったことを直接口頭で伝えることができると同時に、求職者としても希望するキャリアを確認し、入社後の自分の姿をより具体的にイメージできるようなコミュニケーションも可能です。

入社確度が高い母集団を形成しやすい

 限られたリソースの中で求職者と面談を行うことは一見デメリットにも見えますが、ただ応募してくる求職者を増やすというだけではなく、入社意欲の高い求職者が多く含まれる母集団形成につながります。

「母集団を形成してもなかなか採用につながらない」、「そもそも応募してくる求職者が少ない」などの課題を抱える企業には有効的な手段と言えます。 大手企業のように多くのコストを採用広報に割くことができない中小企業であっても、面談を実施し効果的な企業アピールを行うことで、優秀な人材から興味を持ってもらうことができ、採用へとつながっていきます。

カジュアル面談で気を付けるべきポイント

企業について知ってもらう

 何度もお伝えしているように、カジュアル面談はお互いの事を知る場ですが、ただの雑談になってしまっては意味がありません。社風、ビジョン、一緒に働くメンバーについてなど、自社についてきちんと知ってもらう事が大切です。面談の間に企業が応募者にどれだけ興味を持ってもらえるか意識をしましょう。

求職者が知りたい情報を提供する

 企業のビジョンや文化など、魅力をアピールする場ではあるものの、求職者が求めている情報をきちんと伝えることも重要です。場合によっては答えられない質問もあると思いますが、言葉を濁したり、あやふやな回答をしてしまったりすると、逆に不信感を与えてしまうことにもなりかねません。

 また、情報を提供するだけでなく、企業側も応募者についての情報を聞くことを忘れないようにしましょう。

合否を決める場ではない

 最初にも述べたとおり、面談は面接と違い、合否を決める場ではありません。お互いにリラックスした雰囲気で、お互いの情報を提供することを心がけるようにしましょう。

まとめ

「せっかく内定を出したのに辞退されてしまう…」
「入社後、ミスマッチによる早期退職が多くなかなか人材が定着しない…」

などといった課題を抱えている企業は、現在の選考フローにカジュアル面談を取り入れてみませんか?企業と求職者双方をきちんと理解することによって、入社意欲の向上とミスマッチの防止が期待できます。